【GW企画】国紹介:エラトゥーン都市同盟
●はじめに
こんにちは、アルパカコネクト運営です。ゴールデンウィーク中の休日に『AnnihEpica(アニエピカ)-幻創の箱庭-』の情報を連日公開する「GWはアニエピカ!」企画も、いよいよ本日がラストとなりました!最後を飾るのは3大国家のひとつ「エラトゥーン都市同盟」! 国家というニュアンスとは少し異なる地域ですが、冒険者たちの拠点となる都市「リブラネスタ」を擁し、NPCもハーフリングの「ポピー」やドワーフの「ヴィンダールヴル」など、商才や技術自慢の個性的な面々が揃う面白い土地柄です。
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●エラトゥーン都市同盟
特徴
ロスガリア大陸東部に存在する数多の都市国家が同盟を結び形成された、巨大な通商圏ともいうべき領域。海洋や運河などの地勢、陸運・海運に裏打ちされた経済力、支配領域の広さから、都市同盟という立ち位置ながら三大国に数えられるようになった。大陸の人類史において最も長い戦争とされる《三百年戦争》の中で経済的に台頭した者たちが能動的に治世に関わるようになり、戦争終結とともに合理性に基づく意思決定組織――国家理性とも呼ぶべきもの――を形成したことが興りで、以降、“三大国”としての均衡を保ちながら、大陸の平和と同盟の文化的・経済的成長に邁進してきた。
都市同盟の政治形態はロスガリア大陸では珍しい合議制である。各都市――彩り豊かな、様々な個性を有した都市――の代表が日夜駆け引きを行いながらも、最終的には都市国家同盟全体の利益になるように落ち着く、極めて“理性的”な評議会である。そのためであれば諸外国はおろか、同盟内部の都市国家が不利益を被ることも厭わない。
評議会のメンバーには有力都市の代表が選ばれることになるが、その中で最も存在感を有しているのが、最新の湾港施設を有し、開明的で、経済的にも最も優れたリブラネスタであろう。リブラネスタは大陸全土を見渡しても最優の呼び声の高い都市であるがゆえに、評議会においても、そして、大陸においても調整役として機能している。そうすることが、リブラネスタにとって最も利益につながるからである。
地勢・気候
都市同盟は大きく分けて、海洋に面した土地と、フェアドゥキア平野を中心とした内陸地から成る。内陸地は大陸性気候に属し、四季が存在している。夏は暑くて湿度も低いが、冬は寒く、湿度が高い。雪が降ることも珍しくないが、比較的穏やかな気候を有している。歴史的にエーテル安定化を含めた土地開発が進められたフェアドゥキア平野は都市同盟内部において最も農業に適した土地である。
対して海洋部は亜寒帯湿潤気候に属し、こちらも四季は存在している。過ごしやすい春と夏に比べ、冬の寒さは――大平原ほどではないにせよ――厳しく、雪に覆われることもしばしばみられる。
同盟は偏狂と堅実が入り混じった土地だ。都市国家間の特色に幅があるため、概説がし難い。
フェアドゥキア平野は様々な野菜や果物の生産地として知られ、歴史的に稲作も行っている(これは、大湿地帯を除くと、フェアドゥキア平野と、北東の辺境都市にしか見られない特徴である)。
その気になれば都市同盟全土の胃袋を満たすことも可能である、とすら言われているが、王国の異常な収量に裏打ちされた安価かつ大量の輸入品の影響もあり、こちらでは歴史的に“質の高い”農業が研究されている。
たとえば、都市同盟の南東に位置する都市ベールコートは美肌、美髪、爪のうるおい、痩身その他諸々纏めて効果があると謳われている『百合茶』の産地として知られている。
対して海洋部はというと、こちらは大陸全土で数少ない整った湾港設備を有しており、近年漁業が積極的に行われている。外洋には人智を超えた巨大な生物――あるいはクリーパー――が存在していることから、沖合漁業が熱心に行われている。また、ワインを主体とした醸造業の産地として知られている。
歴史
ロスガリア大陸の人類史上、最も古い国家の起源は都市国家である。故に、都市国家の形態を保ったまま同盟に至った都市同盟の歴史は、大陸東部の歴史と換言することができる。原初の頃――神代の歴史が”いつ”終わったかは定かではない――に、《授恵者》を中心に開拓が進んでいった。
大陸東部において限られた平野であり、エーテルの変質の少ないフェアドゥキア平野は、人類にとってわかりやすい要衝であった。それ故に、この地の開拓を進めていたヒューマン、ハーフリング、ハーフビーストの三種族は自然と協調し、外敵であるクリーパーへの備えとして《授恵者》たちによる防衛部隊、『共同平和維持隊』が設立された。彼らの防備を背景に、都市国家は様々な方向へと発展していくこととなる。この共同平和維持隊の設立が新歴元年のことである。
150年代に、《授恵者》が減っていることにいち早く気づいた平野北部の都市国家は、積極的に《授恵者》の確保に動いた。そして、この動きは後に、大陸史上最も長い《三百年戦争》に繋がった。
314年。南部諸都市連合が北部港湾都市コンペルカトーレを襲撃したことを端緒として、大陸東部は利益と利権、そして《授恵者》を奪い合う血塗られた土地となる。
414年、新たな都市国家「リブラネスタ」が建国された。その興りは戦争を厭うた移民と、ドワーフたちの技術者集団であったとされるが、この動乱期にあって彼らは戦争を拒み、自主独立の道を歩むと宣言。決して旗色は良かったとは言い難い新興都市が滅亡を免れたのは、同じく戦争に飽いていた対クリーパー部隊――『共同平和維持隊』の面々が、リブラネスタの自主独立に応じたためであった。彼らは後の冒険者ギルドの主体となるという意味でも、重要な出来事であった。
勢力争いは武力ではなく政治力が中心になり始め、574年の『エスト・ポーラ会戦』もって三百年戦争集結。
敗戦国の南部諸都市連合が瓦解し、南北格差問題が深刻さを増す中で、リーンエス王国の建国が成ったことは、この地の転換期となった。この南北格差や敗戦を理由として新興国である王国に様々な人材が流入することとなった。
こういった外圧の中で、610年、のちの『エラトゥーン都市同盟』の母体となる協定が成立した。
湾港都市『エスト・ポーラ』、『リブラネスタ』、巨大な湖を治める『ローレラウラ』の三都市を中心とした、独立性を多分に保障した通商協定である。
協定は三都市に留まらず、時が経つにつれ参加都市を増やしていき、最終的にフェアドゥキア平野の全ての都市が通商協定に参加することになり、協定は名を変えた。
エラトゥーン都市同盟。その設立は667年のことであった。
以降、エラトゥーン都市同盟はリーンエス王国の物流に食い込み、彼らの発展を支える中で、同時に帝国へも交渉の窓口を求めた。都市同盟の目的は徹頭徹尾、己の自主独立と利益追求。そのためには他国同士で競争していてほしい。
つまり「エラトゥーン都市同盟が天秤を操る」三国鼎立――あるいはドワーフ及びイェルノー荒野を含めた四国鼎立状態こそが理想であり、彼らはそれを忠実に護りながら、今日まで繁栄してきたのである。
1世紀
フェアドキア平野を中心に各地に入植・土壌改良が行われる。2世紀
集落の都市化が進む。《授恵者》の減少が明らかになる。
3~5世紀
314年。南部諸都市連合が北部港湾都市コンペルカトーレを襲撃したことを皮切りに大陸東部全域で広く戦火が広がる。(300年戦争と呼ばれる)414年。ドワーフと戦火を厭うた避難民たちの手で新たな都市国家『リブラネスタ』建国。
6世紀
解決困難であった南北格差問題が噴火。北部都市群に対して南部都市連合が蜂起刷る形で会戦するも、574年 エスト・ポーラ会戦において南部都市連合は敗北。その後の政争期間を経て、300年戦争終結。
7世紀
大砂漠の消失の報せに、旧南部都市連合の面々を含め格差問題に依然として苦しむ人々がリーンエス王国へと脱出。610年 エラトゥーン都市同盟締結
以降、続々と大陸東部の都市国家が同盟に参加。
8世紀
リーンエス王国との取引を通じて大きな利益を得る。
他国との関係
各都市、各商人など、それぞれの視点では友好・敵対は様々であろうが、国家としてはどの国家、どの種族とも、極めてフラットな関係を築いている。そのため、特筆すべきことが無い。●おわりに
7日間にわたって『AnnihEpika(アニエピカ)-幻創の箱庭-』の情報をお伝えしてきた「GWはアニエピカ!」企画はいかがでしたか? 少しでもお楽しみいただけたら、そして『AnnihEpika(アニエピカ)-幻創の箱庭-』への期待感を抱いていただけたら、とても嬉しく思います。ゴールデンウィーク企画はこれにて終了となりますが、アルパカコネクトblogでは今後も『AnnihEpika(アニエピカ)-幻創の箱庭-』および『東京インソムニア』の2タイトルについて順次お伝えしてまいります。ぜひチェックしてみてください!
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GWはアニエピカ! 記事一覧
- 5月1日(金)これだけ読めばオケエピカ!~世界設定編~
- 5月2日(土)種族について
- 5月3日(日)ロスガリア大陸の神話 その1
- 5月4日(月・祝)ロスガリア大陸の神話 その2
- 5月5日(火・祝)ロスガリア大陸の神話 その3
- 5月6日(水・祝)リーンエス王国について
- 5月9日(土)シルトラース帝国について
- 5月10日(日)エラトゥーン都市同盟について 本日公開!
それでは、またの機会に!