『ゴブリンコネクト』の『その後』について公開!


はじめに

 こんにちは、アルパカコネクト運営事務局です。
 サービス開始準備が佳境のため、久しぶりのBlog更新となりましたが、各種メール、SNSにてお知らせの通り、本日よりアーリーアクセス開始となります!
 さて、6月後半より開始しました『ゴブリンコネクト』の結果から、『AnnihEpica(アニエピカ)』の世界において、ゴールディの成り立ちが決まりました。
 本日は、『ドン・ゴーフルの大脱出』として描かれる、『ゴブリンコネクト』の「その後」について、ご案内いたします!

ドン・ゴーフルの大脱出

 『ドン・ゴーフルの大脱出』とは、ゴブリンたちの都市国家、『ゴールディ』の祖であり支配者である『ドン・ゴーフル』がいかにしてゴールディの前身となるシルバードを築き上げるに至ったかについて編纂された書物である。
 ゴブリンたち自身が文字を覚え、書としてまとめ上げた、正真正銘の『大陸初のゴブリンたちによるゴブリンたちの書物』である同書は、様々な点で歴史的にインパクトのある書物となった。
 以下に、その内容について簡潔に記す。
 

世話係の日々

 ドン・ゴーフルの生まれと、その役割について。
 生後すぐに、コミュニティの長老である【爺】に見いだされたドン・ゴーフルは【爺】から直接役目を任される。
 それが、【世話係】。ヒューマンを始めとした、【ヒト】の世話係だ。

“俺は生まれながらの授恵者だった。
 爺がなぜそれに気づいたかは分からねェ。
 爺も授恵者だったからかもしれねェし……他にも仮説はある。が、まァ、それはそれだ。
 俺は、言葉がわかった。 爺たちの言葉もそうだが、『ヒト』――そうだ。ヒューマンやハーフビーストたちの言葉がな。
 爺は当時から、何人もの『ヒト』を住処で世話していた。今思えば、爺もある程度は言葉を分かってはいたんだろう。
 けどまァ、俺のほうが“使えた”わけだ。
 あの森に入り込んで出れなくなっちまった間抜け共を、『外』に帰れるように世話することを引き継いだのさ。

 いいか、覚えておけよ。

 『情けは人の為ならず』ってヤツだよ。『ブラック・デス』の家訓はココから来てンだぜ?”


『あの日』

 ドン・ゴーフルがかつて所属していたゴブリンたちのコミュニティ、【混ざり物】についての記載されている。
 
“――『あの日』、森は焔に包まれた。ブレアの焔だ。
 あの女の、最後の焔だった。
 だが、あの焔こそが希望の灯火だったのだろう。
 ゴブラン。爺。ブレア。ゴブラス。その他の大人たちは死んだ。
 かわりに、生き残った者の多くは力を得た。

 『あの日』、あの焔が、俺たちの運命を決めた。”
 

猩々決戦

 【混ざり物】のコミュニティを襲撃した外敵――ゴリラたちとの決戦までを描いている。
 当時のドン・ゴーフルは非力だったため、多くは当時戦場を駆け抜けたゴブリンたちの目線で描かれている。 特に、敵の首魁である【四つ腕】や【隻眼】【赤猩々】との戦闘において戦死したゴブリンたちは、今なお語り継がれる英傑とされている。
 
 

別れの日

 ドン・ゴーフルは、ゴリラたちの襲撃以降も外敵の襲来が続くことを理由に、【混ざり物】の住処であった【白蛇の森】を離れる決定をした。これは、彼の決定に賛同するゴブリンと、森に残る決断をしたゴブリンたちの別れの章である。

“まーー。俺くらいになりゃァ別れたゴブリンは数知れねェ。
 けどアレは堪えたぜ。せめて生き残った全員で、ここからを生き抜こうと若かりし日の俺ァ思ってたンだがよ。
 だが……アイツらにも考えがあった。生き残る算段だとか、思い入れだとか。まァ、色々だ。
 アイツらはあそこに残った。俺たちに大量の食料を押し付けて、笑顔で俺たちを見送ったのさ。
 
 ――そん時の借りと約束を果たさなくちゃなんねェのによ。
 アイツら、どこに消えやがったんだ。”

 

未知との戦い

 ドン・ゴーフルと同道したゴブリンたちには非授恵者も多かった。授恵者であっても、猩々たちとの戦いで傷を負ったものは戦えないまま、森を進むことになる。道中で他所のゴブリンたちのコミュニティを吸収しながら、旅を続ける。
 加えて、ドン・ゴーフルは非力だった。『ヒト』から仕入れた知識は実際のところたいして役に立たず、この章では他の授恵者ゴブリンたちの活躍が中心となっている。なお、『母蜘蛛』の巣に掛かったドン・ゴーフルの救出劇もここに含まれている。
 この頃から、『穴を掘る』ことで安全を確保することが主流となる。
 
 

焔の系譜

 『金獅子』と呼ばれる、現代においてなお危険視されている魔獣を前に、【混ざり物】たちは絶滅の危機に瀕することとなった。
 ゴブリンたちは穴蔵に身を潜めていたが、金獅子たちは辛抱強く待ち構えている。食料も残り少なく、旅の終わりを覚悟したその時、一体のゴブリンが、その全身から焔を吹き上げさせながら、穴蔵から飛び出した。殺到する金獅子たちを恐れもせず、一層焔はその勢いを増し、森を燃やす。
 焔に巻かれた金獅子たちはただならぬ様子に撤退を選んだ。命拾いをしたドン・ゴーフルたちはその英雄的行為を果たしたゴブリンを探したが――しかし、その痕跡も、何もかもがなくなっていた。
 何もかもだ。

 ――その献身を果たしたゴブリンの名は、今もなお失われたままである。

“糞ったれ!!
 あの金獅子ども! どこにアイツの名をしまいやがった!!”

ヒトとの遭遇

 鎮火と弔いの後、【混ざり物】の一行は旅を再開する。
 そこで、彼らは『ヒト』と出会う。金獅子たちと、森の火災の調査に訪れた『ヒト』たちだった。
 武装した大量のゴブリンの集団に、冒険者の一行。緊迫を打ち破ったのは――ひとりの冒険者の言葉だった。

“「……この匂い」 アイツの言葉に、俺ァピンと来たね。
 そうさ!
 俺たちがかつて助けた間抜けどもは、まだ森に潜ってたのさ!
 
 『ヒトを助けたゴブリン』が居る――そんな笑い話を携えて生きて帰った間抜けどものお陰で命拾いしたんだよ、俺らはな。
 言ったろ?
 
 『情けは人の為ならず』ってなァ、つまりは『情けはゴブリンの為になる』ってコトなのさ!”
 

『ゴブリンのムラ』

 ドン・ゴーフルたちは森を抜け出すことができた。しかし、ヒトの世界に受け入れられるには様々な障壁があった。
 当初、ドン・ゴーフル以外に、『人間』と交流できるゴブリンは居なかった。生命の恩義もいつかは尽きる。 そう考えたドン・ゴーフルは森の外縁部に『ムラ』を起こす。その間、【混ざり物】のゴブリンたちもドン・ゴーフルに負けず劣らずの恐れ知らずぶりを発揮し、積極的に外部との交流を図る。
 ドン・ゴーフルたちによる最初の『ムラ』――シルバードが完成するころになると、ある程度言葉を扱えるようになったゴブリンの一部は冒険者たちのツテを頼りシルバードの外を目指した。
 ドン・ゴーフルはシルバードを拠点に『案内業』を開始し、『森』――サウゼル大森林の冒険に挑む者たちの生存率上昇と拠点提供を始める。

“過労死って知ってるか?”
 

シルバード

 案内業に加え、素材収集・輸出が軌道にのってきたころ、外遊していたゴブリンが記した『シャアペイの書』により、サウゼル大森林の案内役の存在がエラトゥーン都市同盟に広く伝わるようになる。
 『外』を旅してきた同胞たちからの話を聞いたドン・ゴーフルがシルバードのリゾート化と、非合法の場としての整備を決めると、シルバードは多方向に発展を見せ始めた。この章では、当時の苦労話がドン・ゴーフルの視点で語られている。
 他にも、【混ざり物】の面々による牧場や農場の開設苦労話や、P&R(プリンセスアンドリーナ)というゴブリンアパレルブランド、サウゼル大森林の素材を元に武器を提供する武器屋や、学び舎『ストレガ』、孤児院『ゴブ・リン』などに関わる小話が人気を博している。
 『めし処ゴブゴブ亭』はこの頃から残る大陸屈指の有名店であるが、ある時期からドン・ゴーフルの足が遠のきはじめる。

“アイツら何遍言っても菓子をつくりやがらねェ。
 俺を労う気がねェ。俺を誰だと思ってやがる、ブラック・デスのドン・ゴーフルだぜ?
 軽く撫でながら聞いてやったのさ。するとなんて言ったと思う?
 『遺言だからそれはできない』、とさ。”

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